S&P/JPXスマート?ベータ指数シリーズのコンセプト
S&P/JPXスマート?ベータ指数シリーズは多様な投資ニーズに対応する新たな投資指標として、日本株式の精緻な情報を持つ日本取引所グループ及びJPX総研と、グローバルな指数サービスに実績のあるS&P ダウ?ジョーンズ?インデックスが共同で算出する指数です。
一般的にスマート?ベータの概念においては、市場全体の動きに対する感応度(ベータ)とそれ以外のファクターにより株式のリターンを表します。ファクターには、財務情報や過去の株価のトレンド等が用いられます。
S&P/JPXスマート?ベータ指数シリーズでは、様々なファクターを用いて構成銘柄を選定し、構成銘柄のウエイトを決定します。
本シリーズにおいては、配当利回りを用いたS&P/JPX 配当貴族指数、ヒストリカルボラティリティを用いたS&P/JPX リスク?コントロール指数の2種類の指数を算出します。
※ S&P/JPX GIVIは2022年4月に算出を終了しました。
スマート?ベータ指数シリーズの概要
名称 |
S&P/JPX 配当貴族指数 |
S&P/JPX リスク?コントロール指数 |
概要 |
?ユニバース
TOPIX
?銘柄選定
過去10年間にわたって配当水準を維持、または増配した銘柄で構成される
?構成銘柄ウエイト
配当利回りウエイト
|
?ポートフォリオ
TOPIXとキャッシュ
?配分決定
ヒストリカルボラティリティを元にポートフォリオ全体のボラティリティが5%、10%、15%となるように配分を決定
|
算出開始日 |
2015年12月22日 |
2015年12月18日 |
基準日/
基準値 |
2006年7月31日/100ポイント |
1993年3月11日/1000ポイント |
Bloomberg コード |
Price Return ??? SPJXDAJP
Total Return ??? SPJXDAJT
Net Total Return ??? SPJXDAJN |
5% ??? SJXDR5T
10%??? SJXDR10T
15%??? SJXDR15T |
S&P/JPX 配当貴族指数
S&P/JPX 配当貴族指数は、過去10年以上増配または配当を維持する銘柄を対象とした株価指数です。
S&P/JPX 配当貴族指数はTOPIXのうち時価総額?流動性基準を満たす銘柄について、配当の成長性と継続性の観点で銘柄を選定し、配当利回り加重平均で算出されます。
配当の成長性と継続性が高い銘柄を選ぶため、10年以上、増配または配当を維持した銘柄を対象とします。
- 配当の維持とは、継続して増配?または同額の配当を続けることを示します。
さらに、継続可能性の観点から以下の条件を満たす銘柄を対象とします。
?配当性向が0%以上100%以下の銘柄
?配当利回りが10%を超えない銘柄
上記の条件を満たす銘柄のうち配当利回りの高い順に40~50銘柄を選定します。
40銘柄に満たない場合は、時価総額、配当継続年数の条件を勘案して、最小でも40銘柄まで選定します。
S&P/JPX リスクコントロール指数
S&P/JPX リスク?コントロール指数は、保有資産における株式とキャッシュの割合をコントロールし、ボラティリティを一定の範囲に抑制する事を目的として開発された指数です。当該指数では、日本のマーケットを表す指数として株式についてはTOPIX、キャッシュについては無担保コールレートを用いて算出しています。
S&P/JPX リスク?コントロール指数はボラティリティの目標値(ターゲットボラティリティ)を、それぞれ5%、10%、15%に設定した3種類の指数を提供します。
TOPIXのヒストリカルボラティリティがターゲットボラティリティを超えると、キャッシュウエイトを増やし、全体のボラティリティを抑制します。
対象指数とキャッシュのウエイトについては、「ターゲットボラティリティ÷TOPIXのヒストリカルボラティリティ」で計算されるレバレッジファクターを用いて決定します。
運用利便性を確保するため、レバレッジファクターの決定の3営業日後をリバランス日としています。
関連情報?ライセンス契約について
S&P/JPXスマート?ベータ指数シリーズの算出要領?関連データにつきましては、S&P社Websiteをご参照ください。
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